参加者体験談.1 - 孤児院 & 日本語学校 -
Keitaさん
◆ 孤児院 ◆ 少し入り組んだ場所にあり、地図上の場所が把握できなかったのですが、孤児院といっても、仏教系のお寺の中に、孤児院、小学校、薬局?みたいな施設が併設されていました。
最初は正直驚きました。孤児院といっても、耳が聞こえない、喋れない、寝たきりで立てないなど、一般に障害児といわれる子が多かったです。経済成長著しいとはいっても、理由は分からないにせよ(戦争中の枯葉剤の影響か・・・)こうゆう子供をお寺に預けてしまう人が少なくないのも、ベトナムの現実なのだな、と思いました。
自分は大体小学生くらいの障害児の子供たちの遊び相手や、食事の手伝いを主にしていました。子供たちはとても元気で、遊ぶのは大変ですがとても楽しかったです。初めは上手く食事など手伝えなかったのが、最後の日は残さず全部食べてもらえるようになったのも嬉しかったです。
ボランティアは他の団体(英語圏からの人が多く、日本人もいました。)からも10人程来ていて、賑やかで多国籍な感じでした。
まずは汚れてもいいラフな格好で行った方が良いです。床もきれいではないので、靴下など汚したくないならサンダルなど、裸足になれる格好で行った方が良いと思います。
子供たちは時計や眼鏡などにかなり興味を示し触ってくるので、もし大事なものなら持っていかない方が良いでしょう。同じくCECとして孤児院に行ったSさんは、折り紙で鶴を折ったら子供にすごく喜ばれたということだったので、そうゆうものも用意できたら楽しいかと思います。
◆日本語学校◆ 日本語学校の生徒さんは大体大学生か、日系・外資系の会社で働いている若い社員の方が多かったです。仕事で使いたい、また、楽しいから、日本・日本語が好きだから、という嬉しい理由が挙げられていました。アシスタントの内容は先生によって違いますが、日本語の発音や、先生でもわからない日本語のニュアンスの違いなどを聞かれるパターンと、日本の唄を唄ってみたり、その単元におけるテーマの文法を使った会話を生徒さんと繰り返し行う、というパターンがありました。
授業は本当に興味深くて楽しく、できるだけ長い時間やっていたかったのですが、自分でも答えの分からない質問をされることもあり、日本人として情けなくなり、もっと勉強しようと思いました。例えば、「〜と会う」と「〜に会う」はどう違うのか、「知らんぷり」の文法的解釈、「付き合う」という言葉の使い方、「しょうがない」と「どうしようもない」はどう違うのか、など。また、日本の文化に関して、古い唄「さくら」や、「幸せなら手を叩こう」なども完全に唄えなかったので、その点も情けなかったです。
自分の「ありがとう」に対して、「全然いいよ」と返されたのには笑ってしまいました。
孤児院、「日本語学校」の方々は皆とても明るくフレンドリーで、楽しい方ばかりでした。少なくともベトナムでの人間関係において苦労した、というのは全くありません。もしかしたらホーチミン市だからかもしれませんが、皆さん携帯を持っていて、パソコンも普通に使っていたので、そこは日本とそれ程変わらないことに少し驚きました。最終日に先生のお母様のお宅で、一緒にベトナム料理を作ったのですが、とても広くきれいな豪邸でした。日本においてもかなり値段がはるであろう大型の液晶テレビなども置いてあって、自分の中の一面的なベトナムのイメージが覆りました。
「日本語学校」の生徒さんではありませんが、違う日本語学校の生徒さん(先生の紹介)と市内中心部を回りました。「戦争証跡博物館」も見学しました。博物館前には本物かレプリカなのかは分からなかったのですが、原寸大の戦車や戦闘機が展示されてあります。内部はベトナム戦争時の被害の様子の写真を中心とした展示でした。
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