参加者体験談.5 - 孤児院 & 日本語学校 -
Sayaさん ◆ 参加の動機 ◆
数は少ないですが、今まで色々な活動に微力ながらも参加してきましたが、海外での活動に一度参加してみたいと思ったのがきっかけです。また、日本とアジア諸国の文化や環境における相違点や類似点に興味があったので少しでも長い期間現地に滞在して、色々知りたいと思い参加させて頂きました。
◆ 印象に残った事 ◆
ベトナムは2年前に一度旅行で訪れたことがあり、その時“食べ物がおいしい・雑貨がかわいい・暑い”だけではなく、日本とは違う独特の色使いや、伝統的な文化、また、街全体が活気に溢れてるのにどこかゆったりとした時間が流れている雰囲気などにとても魅了されました。
中国やフランスによる統治、そして長く辛い戦争を乗り越え、今まさに急激に発展をしている国なんだ、という感覚を持ちました。
今回は色々な人と出会い、直接触れ合ったりできたため、ベトナム人の持つ温かさや人なつっこさを知ることができました。
孤児院の子供達や、日本語学校の生徒の方々、さらには街で少し会話を交わしたような方々の優しい笑顔がとても印象深かったです。
空き時間に戦争認証博物館や美術館など、ベトナムをより知れる場所に行けたのもよかったです。
◆ 大変だったこと ◆
毎日のようにスコールが降り足止めを食らうことには参りましたが、特にすごく大変だったことはありませんでした。安全面に関しても、自分自身が色々なことに気をつけていれば大丈夫です。
心配だった移動についても最初にしっかり教えていただいたのですぐに慣れました。
強いて言えば、市内からホテルに戻るバスでうっかり寝過ごしてしまったときは少し焦りました。すぐ気が着いたのでその場で降ろしてはもらえましたが、言葉もわからないので危険だなと思いました。
◆ 楽しかったこと ◆
孤児院、学校、街中、店、バスの中、ホテル、、、どこにいても楽しかったです!
とくに、日本語学校の方々がおしゃれなカフェや少し離れた海に連れて行ってくれたことは、忘れられない思い出です。
◆ 持ち物について ◆
基本的にはなんでも現地調達ができますが、持って行って正解だったのは、
・ビーチサンダル:クロックスを履いて行きましたが現地ではほぼビーチサンダルで行動しました。
暑いし雨は降るし、孤児院では靴を脱いだり履いたりを何度もするのでスニーカーの子は少し大変そうでした。
・帽子:曇っているときが多かったのであまり利用しませんでしたが、日が出ているときはものすごく
日差しが強かったので持って行って良かったです。
・大きめのメモ帳:言葉がわからないので人の名前や場所の名前・値段などを書いてもらったり、図で示したりするのにとても重宝しました。気がついたことや一日の日記もここに記入していました。
・洗濯ひも:短期間だったので洗濯はほとんどしませんでしたが、いくつか洗った物や雨などで濡れたものを乾かすのに便利でした。
・小さいバッグ:大きなカメラやペットボトルなどを持ち歩いていたため普段は大きいショルダーバッグを使用していましたが、ホテルに近いスーパーやコンビニに行くときは小さいショルダーを使用しました
市内で買い物をしたときは袋がかさばったり、そもそも袋に入れてくれない店もあるのでエコバッグが役立ちました。
その他(折り畳み傘、日本のお菓子や雑貨・遊び道具、アラーム時計、日焼け止め、虫除けや薬類、ドライヤー、ガイドブックetc)
持って行けばよかったのは電子辞書です。日本語学校で難しい質問をされたときに、その場でさっと調べられず失敗しました。
◆ 現地での服装について ◆
日本の夏と同じ格好です。ただ、孤児院で子供達と遊んだり市内でも足場の良くない場所を歩いたり、雨も降るので、とにかくさっぱりした動きやすい服装が最適だと思いました。冷房がすごく効いている場所もなかったので、毎日半袖に短パン・ビーチサンダルで行動していました。バイクタクシーを利用する日は、ビーチサンダルはなんだか脱げそうだったので私はクロックスを履いていました。実際、脱げてしまったらしきサンダルがよく道に落ちてました。現地の人は、日焼けを気にしてか長袖長ズボンのスタイルも多く見られました。
◆ 現地の物価 ◆
安すぎる!というものもあれば、日本とあまり変わらないものもありました。市場などは値段のついていない物が多いため相場をよく調べてから買い物をしないと、すごく高い額を言われて気がつかず買ってしまうので、注意が必要でした。(不良品や賞味期限の切れているものもたまにまぎれてます。)
値段交渉はドキドキしますが慣れるとちょっと楽しかったです。
日本では高かったり売ってないフルーツもすごく安く手に入るので色々食べてみました。
◆ コミュニケーション手段(言葉の問題など)について ◆
ベトナム語は発音がとても難しく、本に書いてあるカタカナの通りに言っても全く通じないので、”指差し会話帳”とメモ帳とペンは肌身離さず持ち歩きました。これらは孤児院、街中、ホテル、日本語学校など全ての場所で利用しました。メモ帳は相手に渡して何かを書いてもらったり、図やイラストで示したりもしました。また、聞きたいことや言いたいことを先に会話帳で調べてメモ帳に書き込んでおくのは、いちいち本の中を探す必要がなくなりスムーズでした。(例えば、場所の名前・ここに行きたい/5000円から・3000円だけ両替・したい・できますか?など)
市内のお店は日本語を話せる店員さんがたくさんいて、安心するのと共に驚きました。
また、高校生や大学生などは英語が堪能な方が多いので、英語でコミュニケーションをすることでお互いのことを話せ、仲良くなれました。
◆ ステイ先の情報・感想 ◆
ホテルでの滞在は誰かに気を使う必要もないので、とても良かったです。
事前に読ませて頂いた体験レポートにもたくさん書かれていましたが、スタッフの方が優しく、部屋は清潔感があり、大変快適に過ごせました。
着いてすぐパスポートを預かって頂き、最終日までしっかり保管しておいてもらえました。私が滞在した部屋はwifiも入ったし、虫なども来ませんでした。シャワーの具合が悪かったのか、お湯が出なかったのですが「まあいっか」とそのまま水を浴びてすごしました。(言えばもちろん修理してくれます)
バスタオル2枚と足拭きマット、枕を毎日取り替えてくれましたし、ゴミ箱やグラス、ティッシュも使うと替えておいてくれました。トイレットペーパーはなくなると自分でもらいに行きました。
◆ 派遣(ボランティア)先について ◆
孤児院と日本語学校で活動しました。孤児院では私はほぼずっと、障害のある子たちのお部屋にいました。午前9時から12時くらいまで一緒に遊んだり、一人では食べるのが難しい子の食事の介助をしました。食べ終わるとお昼寝の時間になるので、寝る体制に入るまでをお手伝いしました。(それ以上部屋にいると子供達が寝てくれないのでここで退散です。)
だいたいみんなこの時点で帰るのですがなんとなく私は少しでも長い時間そこにいたくて、他のお部屋を覗いたり、昼寝をしない子と外でシャボン玉をしたりして、境内を散策してから帰っていました。 日本語学校はだいたい夕方16時からか18時からのクラスに参加し、短いと2時間、長いと4時間くらいいました。生徒の方がやってきた宿題の答え合わせや音読を手伝い、あいまに色々な会話をしました。
先生が「一緒に話すことで文法や発音など全ての勉強になる」とおっしゃっていたので、たくさん質問したり、自分のことも写真やイラストを交えながら話したりしました。ゆっくり、正しい日本語で話しかけるよう心がけましたが、相手の間違いなどをわかりやすく説明するのが難しかったです。
◆ やってみたかった事・やり残した事 ◆
自分で動ける時間が多かったことや日本語学校の生徒の方々に大変良くして頂けたのもあって、想像していたよりずっと盛りだくさんな充実した毎日を送ることができました。
ただ私は10日間という短い期間だったので、”もっと居られればもっと色々なものを見れて、知れただろうな“という思いが強く残っています。
◆ その他 ◆
本当にたくさんのことを経験させて頂けた、濃く充実した10日間でした。
ベトナムがわたしにとって、もっと大好きな国になりました。
この歳の、この時期に、このプログラムに思い切って参加してよかった!
貴重な経験をさせてくれたCECの方々、親そして現地の皆さん、本当に本当にありがとうございました。
また必ず成長して訪問したいと思います!
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