参加者体験談.6 - 孤児院 & 日本語学校 -
Izumiさん ◆ 参加の動機 ◆
東南アジアでボランティアがしてみたかったからです。
ベトナムを選んだのは、2か月程度滞在していたことがあり、ボランティアをするならベトナムの人のために何かをしたい!!と思っていたからです。
◆ 印象に残った事 ◆
孤児院では、障害者の子が多くて最初は驚いたのと戸惑いました。でも、ただ手をつないであげたり、頭を撫でてあげたり、抱きしめてあげたりするだけで、とても楽しそうにしてくれていて、その笑顔が印象的でした。その子達なりに一生懸命生きているといったら大袈裟かもしれませんが、幸せそうで来てよかったと感じました。また、健常者の子供たちは指さし会話帳を使ってベトナム語の発音などをいろいろ教えてくれました。これも印象に残っています。自己紹介などができるようになりました。
感動したことは、「今日の夜帰ります」と伝えた時に「また来てね。いつ来るの?」と指さし会話帳を使って子供たちが質問してくれたことです。たった数週間しか子供たちといれないので、この子たちのために今後何もできていないのではと不安な気持ちもありましたが、一緒にいることを楽しんでくれて、また会いたいと言ってくれたのですごくうれしかったです。
◆ 大変だったこと ◆
孤児院での小学生くらいの子との会話です。ベトナム語で話しかけられるので、何を言われているのか全く分からなくて困りました。指さし会話帳では、フォローしきれないことも多くて、外で遊ぼうと言われていても気づけませんでした。あとは、私たちのものをとったりすることはしないのですが、私たちのカバンの中身が気になるらしくカバンを放置しておくと漁られてしまうので漁られないように気を付けるのが大変でした(大体はスマートフォンで遊びたいようです)
◆ 楽しかったこと ◆
孤児院では子供たちがお寺の中を案内してくれて、写真撮影ツアーみたいのをやったことや、一緒にベトナム語の練習をしたことが楽しかったです。日本語学校では、みんなで海に行ったことや仲良くなった生徒さんが一緒にご飯に連れて行ってくれたことが楽しかったです。ベトナムのことがもっと知りたくて授業の後に英語でいろいろ聞いてみたり日本のことを話したりして、すごく仲良くなれました。午前中の孤児院での活動と日本語学校が始まるまでの時間があったので、市内をぶらついたり買い物に行ったり博物館に行ってみたりと観光の時間も取れたのですごく楽しかったです。毎日、地元の人しか行かないようなお店でご飯を食べたのも楽しかったです。
◆ 持ち物について ◆
もっていってよかったものはウエットティッシュです。ウエットティッシュは有料なので(安くて2000ドンくらい?)持って行って手を拭いたり、はしやスプーンを食べる前に拭いたり(地元の人でも、屋台などではやっていた)と大活躍で、日本で30枚入りを買っていったのですが、足りなくて途中で買いました。(安いし、いい匂い!!ベトナムで調達してもいいと思います)虫除けスプレーも持って行ってよかったです。蚊が多いので必要です。これは、ベトナムでは調達が難しいと思います。(というか見かけなかったです)でも、大体の物は現地のスーパーで安く手に入るのでそんなにたくさん持っていく必要はないと思います。
◆ 現地での服装について ◆
スカートは避けた方がいいと思います。孤児院では床などに座るし、子供たちが膝の上にのってくることも多く、スカートだと動きづらいです。バイクタクシーに乗ることもあると思うので、避けた方がいいです。クツはずっとサンダルでした。30度近いので運動靴などは暑いです。サンダルも、ヒールとかではなく、ビーサンやクロックス、足首が固定できるスポーツサンダル(?)のようなものがお勧めです。意外と歩き回ることになると思うので。カバンは、ななめかけのバッグやリュックなど手が空くものがいいと思います。子供たちが「抱っこ―」と寄ってくることや庭を一緒に走ることになるとトートバックなどは邪魔になります。
◆ 現地の物価 ◆
食費は一食2万5千ドン〜5万ドン(100円〜200円)程度で、朝はコンビニやスーパーなどでパンを買うと大体7千ドン(30円くらい)でおさまります。水も大体4000ドン(15円)くらいで買えます。交通費は大体孤児院までが5万ドン(200円)程度、バイクタクシーに乗るとかかります。帰りはバス(1回4000ドン)で市内へ行き、お昼を食べ少し市内を巡って、バスでホテルに帰ってくるので8000ドンくらいです。
旅行は、クチトンネルの一日ツアーは参加費$35=70万ドン+入場料代8万ドン+お昼代(私の場合は48万ドン)、メコン川一日は$15=30万ドン(ご飯など全部込)でした。それ以外の、戦争に関する博物館や歴史博物館の入場料は1万5千ドン前後なので安く市内は観光できます。
お土産もしっかり買って、合計で2万円ちょっと($150+1万円)くらいでした。
◆ コミュニケーション手段(言葉の問題など)について ◆
あいさつと自己紹介くらいはできるようになってから行きましたが、ベトナム語は発音が難しくて本当に通じなかったです。1週間くらいたってやっと通じるようになりました。英語で話しかけてもしゃべれない人が多く、あまり通じないので指さし会話帳を利用していました。事前に指さし会話帳のどこに何があるか大まかに把握してから行くと会話がスムーズになると思います。指さし会話帳(CECから頂いたminiバージョン)で不便だと思ったのは、日本語からベトナム語の辞書があっても、ベトナム語から日本語の辞書がなかったことです。
あとは、孤児院の子は日本語で話しかけていました。大体雰囲気で通じるので、小学生以下くらいの子供たちとの意思疎通は特に問題は無かったです。
◆ ステイ先の情報・感想 ◆
ホテルはバス停も近く、お店やスーパーも近くにあって便利でした。シャワーも温水が出て、無線ランもつながるし、ダブルベッドの広めの部屋を一人で使わせてもらえて、すごく快適でした。ただ、シャワーとトイレに区切りがなくてシャワーを浴びると床がびしょびしょになってしまうという日本では考えられないことが起きていました。また、ホテルのお父さんやお兄さんが優しい人で指さし会話帳を使いながら少し会話ができました。(英語は通じません。)タオルやティッシュをほしいと言えば対応してくれたり、ドルからドンへの両替をしてくれたり、すごく柔軟に対応してくれてホテルで困ったことはありませんでした。
◆ 派遣(ボランティア)先について ◆
孤児院では、子供と遊んだり、散歩をしたり、子供の洗濯物干しを手伝ったり、ご飯を食べるのを手伝ったりしました。散歩が大好きな子がいて、お気に入りのボランティアの人を捕まえてお寺の周りをずっと歩いていました。
子供の洗濯物は数日に一回お世話係のお姉さんがすごい量をやっていました。それを干すのを手伝いました。ご飯を食べるのを手伝うのは自閉症のような障害児や病気で姿勢がすごく悪い子など一人で食べるのが難しい子たちにスプーンで食べさせてあげます。
日本語学校では、日本語の発音を一緒にやったり、日本語の意味を説明したりしました。「は」と「が」の違いは? という質問や「チケット」「券」「切符」の違いは?といったニュアンスの違いを説明しました。日本語学校の生徒さんはみんな話すことが大好きなので、早めに課題を終わらせて雑談をいっぱいしました。
◆ やってみたかった事・やり残した事 ◆
やってみたかったことは、孤児院でもっといろいろな部屋を回ってみたかったです。一部の障害時の部屋は鍵がかけられていて、初日などは入れてもらえませんでした。数日たって顔見知りになると入れてもらえたのですが、食事のサポートも現地のボランティアの人が一緒に行ってくれたのでお手伝いができたりと、最初はあまりお手伝いができなかったのでもっと早いうちからお手伝いしたかったです。
◆ その他 ◆
このプログラムで一番良かったのは、毎日日本語が話せる現地の人と会えることでした。おいしいご飯のお店を聞いたり、お勧めの観光地を聞いてみたり、ツアーの予約も日本語学校の先生がやってくださいました。気になることはどんどん質問ができたのでよかったです。また、日本語学校の人ととても仲良くなれてアドレスも交換してほぼ毎日メールしています。最初のボランティアで不安なことも多かったですが、おいしいご飯と快適なホテルと相談できる人がいて、ホームシックにも全くかからず安心してボランティアをすることができました。ありがとうございました。
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